ANN DEMEULEMEESTER/アン・ドゥムルメステール

ANN DEMEULEMEESTER/アン・ドゥムルメステール最後のコレクション。

 

ANN DEMEULEMEESTER

 

白地にアールヌーヴォーのアートを思わせるプリントが美しいこのフードシャツはアン・ドゥムルメステール2014年春夏コレクションのものだ。

 

シャツのみならず、ジャケット、ジレ、パンツと多岐に展開されたこのデザイン、ランウェイを歩くモデルたちがその身に纏った姿は気品というかある種の風格すら感じさせるものだった。

 

このシーズンのコレクションを最後にアンはブランドデザイナーから退任したというが、アン・ドゥムルメステールの集大成と言って過言ではないコレクションだったのではないだろうか。

 

自身の名前を冠したブランド・プロジェクトから手を引くというのは一体どのような心境なのだろうか?クリエイターでは無い私には察して余りある感情だ。辞任の際に関係者に宛てられた手紙には以下のように綴られていたのだという。

 

 

 

-私は少女の頃からファッション業界に身をおくことが夢だった。-

-この夢をかなえるためにずっと様々な努力をしてきた。-

-そして今現在は自分に課した目標を全て実現できたので、思い残すことはなにもない。-

-私のブランドの未来を他人に託す時がきた。-

 

 

そのメッセージの真意がいかなるものであったのかは私にはわからない。しかしながら、それはあたかも次なるステージへと飛び立っていくクリエイターの生き様のようにも感じられ、私の心を打つのである。

 

”思い残すことは無い”と綴ったアンはもう完全に一線を退いてしまうのだろうか。【表現ができる者は表現し続けるしかないのだ。】クリエイターの一人である友人はまるで呪縛でもあるかのようにそう語った。もし、それがクリエイター同士のシンパシーのようなものであれば、私はアンの今後の活動に期待せざるを得ない。

 

 

-表現ができる者は表現し続けるしかない-

 

 

この言葉はクリエイターではない私にとって、まるで彼氏彼女らの使命のように眩しく映る。こうして世のクリエイターたちは”表現をすること”を継続していくのだろうか。次なるステージへ、そして次なる高みへ、と。

 

今はANN DEMEULEMEESTER/アン・ドゥムルメステールの次なる羽ばたきを心静かに待とうじゃないか。

 

 

by Dad

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